機械加工の基礎教育と人材育成に関する課題解決に向けたシステムを提案
機械加工業の課題
新入社員に、業務に必要な基礎事項を効率よく教えることは、多くの課題がある。
機械加工技能者の加工条件や切削工具の選定方法など、
日常業務で研修が引き継ぐのが難しいことをシステムで学べるようにした。
開発したのは「切削加工支援システム」という、旋削で加工が可能な形状と加工工程、材料の寸法、仕上げ寸法などの基本事項と切削工具に関する情報が基盤のシステム。
大阪府立大学と奈良高専、(株)ニューメリックらと開発した。
機械加工の実務の基本を学ぶ最初のきっかけ
「新入社員側が工作機械と切削工具で材料の形状が変わることをイメージできたり、
質問できれば、最初の壁はクリアできます。」(小柴社長)
業務内容が理解でき、同僚と対等に会話できるようになれば、仕事の面白さを感じ、興味と関心も深まる。
PCさえあれば機械加工の基礎事項を学ぶことができるため、仕事の習得が早まると期待できる。
仕事を楽しむ最初のきっかけとなる。
切削加工支援システムの期待
小柴社長は72歳。機械加工業の経営者、技能者として仕事に対する情熱を持ち続けながら、
機械加工業の技能者・技術者を志そうとする人材に期待する。
若い人材が意欲を持ち、機械加工の面白さや楽しさを覚え、仕事を通した人生の充実に向けて、自身が開発したシステムがその一助になることを願う。
自分の経験や知見は惜しみなく伝えていくつもりだ。